■ 4回連続講座「オトナの里山講座」を実施します
くわしくはチラシをご覧いただき、四日市公害と環境未来館へお申し込みください。
※チラシをクリックすると、別タブで大きな画像(PDF)が開きます。
2009~10年に行った調査では、最近20年間大きく変わった自然景観は里山の自然でした。マツ枯れによるアカマツ林の消滅、その後のタケ類の侵入、そしてコナラ林で始まっているナラ枯れなど、人々の関心を失い、活用されなくなった里山は、かつてあった姿とはすっかり変わってしまいました。
私たちが観察会の主会場の一つにしている四日市市の南部丘陵公園(南丘)も例外ではありません。里山に普通に見られたヤマツツジやガマズミ、オケラやオミナエシ、キキョウなども見かけることが少なくなりました。
なんとか、かつて普通に見られた里山の風景と動植物をわずかな面積でも残しておきたい。この思いから始まったのが南丘の保全活動です。
森林総合研究所関西支所の提言されている方法を基に、毎年小面積を皆伐して萌芽更新を促すことを継続し、5年後、10年後には多様な遷移段階にある林(コナラを中心とした雑木林)を再生したいと考えています。この活動によって、多様自然が残され、これからも自然観察会が継続できる場所を創出していきたいと思います。
この活動には、森林施業のセミプロ集団である認定NPO法人「森林の風」さんに全面的なご協力をいただき、また、市内の霞ヶ浦地区のコンビナート企業が中心になっているKIEP’S(霞ヶ浦地区環境行動推進協議会)さんや四日市公害と環境未来館の皆さんとも連携して、市役所の市街地整備・公園課のご理解のもと活動をしています。